おおくまねこ

職業プログラマーです。興味のある話題を書いています。

「良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方」を読みました

はじめに

技術書を読みました。 読んだのは以下の本、「良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方」です。

設計について有名なミノ駆動さんが書かれた本ということで発売前から注目度の高かった本なので、 ご存知の方も多いと思います。 逆張り思考の私としては「読んでなるものか」と思っていたのに、誘惑には勝てず購入をしてしまい、 読んだ後には充実感を得るほどの満足できる内容の本だったため、ブログに記載してみようと思いました。

該当書籍を読んでみて

おすすめしたい部分

実際に読んで感じた、おすすめできる部分として以下の部分を感じました。 - 構成が構造的、表現も理解しやすい内容の文章で読みやすい - 悪い設計の例がかなり具体的(あるあるすぎて共感する) - 悪い例の後に、良い例を説明している。悪い例の課題への対処方法が書かれている。 - 経験があるエンジニアの持っている「設定をするときの当たり前」をしっかり言語化されている

もう少し

まず、かなり「読みやすかった」というのが第一印象です。 構成がしっかりされていて、課題の説明から入り、解決方法について、解説という流れが全体にあるので、 納得しながら読み進められました印象です。 表現も理解しやすいもので説明されている印象だったため、解釈がとてもわかりやすかった印象です。

内容で説明されているリファクタリングテクニックもかなり具体的かつ実用的なものが多いと感じました。 悪い設計・実装例について、例文がソースコードとして載っていますし、 問題点だけでなく、しっかりその対応方法についても説明されているのがとても好印象を受けました。 どういう風に当てはめれば良いか、という点についても前述した課題の説明からされているので、想像しやすいと思います。

この手の本や資料は「課題だけ」や「テクニックだけ」となるものも少なくない印象ですが、両方説明されているのが良いと感じました。 「理想像をイメージする大切さ」について、著者が取り組んできた空手の経験から説明もされていましたので、 そういった部分を意識し、意図した内容になっているのかなと想像しています。

発売記念勉強会1で話されていた時、「プログラムの入門を終え、設計の専門書に挑む前に読むエントリー本のイメージ」という旨の発言をされていたと記憶しているのですが、 まさにその表現の通りの内容になっていると感じました。

一度設計について学んだ人でも、再確認や復習として、とても参考になるのではないかと思います。

さらに勉強を進めたい人用に参考書籍の紹介や取り組み方も最終章に記載されているので、どこまでもフォローが行き届いているという充実ぶりでした。